被害を抑える万全の対策を、秋がピークの台風や豪雨災害
起こりえる被害の内容と対策を知って、万全の準備を。
厳しい暑さのピークが過ぎると、過ごしやすい秋の気候が訪れます。
しかし、この時期は一年で最も台風による災害が多くなり、気を付けたい時期でもあります。
台風は7月から10月にかけて多く発生し、9月10月に本州へ接近が増える傾向にあります。
また、九州鹿児島県と四国高知県に続き、和歌山県は本州で台風の上陸が一番多い地域です。
近年、「ゲリラ豪雨」や「集中豪雨」と呼ばれているような局所的豪雨も増加傾向にあり、
自然災害に対する知識や万全の対策を心得ておきたいものです。
台風や豪雨による災害にはどんな種類があるのか？
台風や豪雨によって引き起こされる災害には、さまざまな要因があり被害の種類も多岐に渡ります。
水害や風害といった直接的な被害に加え、インフラ設備の損傷被害、
地域によっては高波や高潮被害が起こります。
また、交通が寸断され孤立状態となる被害を引き起こす場合等もあります。
このような災害に遭遇すると、どのような被害が起こるのでしょうか
起こり得る被害
・水害
河川の氾濫や土地の排水能力を超え、溢れ出た水が建物下部から侵入する床下浸水や床上浸水被害。
屋根や壁に損傷があり、雨が建物上部から侵入する雨漏りといった被害が挙げられます。
・風害
突風や暴風といった強い風や竜巻によって、飛ばされたり倒れたりし建物や置いている物が損傷する被害。
また、それらが人や物に当たりケガや壊れるといった被害等が挙げられます。
・インフラ設備の損傷
水害や風害等により引き起こされる、電気や水道、通信等の生活を支える設備の損傷による被害。
停電や断水、またインターネットや電話回線が寸断される通信被害等が挙げられます。
断水は水を送るポンプが動かず、停電と同時に発生する可能性が多くあります。
・高波や高潮
周囲に海岸がある地域では高波による建物や防波堤の損壊や船舶の転覆、
潮位の高い時間帯と重なってしまうと浸水被害が起こります。
・孤立
浸水被害や土砂崩れ等が要因で、道路が使えなくなったり建物から出られなくなったりします。
その結果、移動が出来ず孤立してしまうといった被害が起こります。
起きてからでは遅い。被害を軽減する行動は？
自然災害は避ける事が難しく、いくつもの被害が同時に起こり長期間続く場合があります。
人命に関わる事態や元ある生活を取り戻せなくなる場合もあり、
想像以上の困難となる事も考えられるでしょう。
しかしながら、正しい知識を知り事前の準備や対策で被害を防ぎ最小限に抑えられる事が多くあります。
各災害への対策例
・水害
雨漏り
→定期的な建物診断や補修を行なう。
浸水
→土嚢（どのう）や水嚢（すいのう）を用意しておく。
また、家具家電等を高い場所に移動する。
・風害
飛ばされやすい物はヒモや重しで固定したり屋内に移動したりする。
また、窓ガラス等の壊れやすい物はシャッターを閉めたり、ガムテープや飛散防止フィルムを貼ったりして対策しておく。
・インフラ設備の損傷
停電
→電池式のランタン等の明かり、ポータブル電源や
モバイルバッテリー等の準備。
断水
→風呂等に水をを溜めておく。飲料水の確保等。
通信
→電池式ラジオ等情報収集手段の複数確保。
孤立
→食糧の備蓄や外部との通信手段の用意。
情報を過信せず、被害を甘く想定しない。事前の対策と、早めの避難行動を
被害を少なくするためには、天候の変化や地域の危険性を把握する事です。
天気予報等の災害情報の確認を行わなければ、事前の対策は出来ません。
また地域のハザードマップ等で避難場所や経路を知っておくだけでも、
いざという時に素早い行動が起こせます。
しかしながら、情報の過信はよくありません。
技術の進歩によって情報の精度は日々向上していますが、それでも想定外は起こります。
また、必ずしも避難が思っていた通りに出来るとは限りません。
命を守るためには災害を甘く見ず、早めに避難行動をとる事も大事です。
自然災害対策は家づくりからも
上記で記したように、事前の行動で被害を最小限に留める対策は多くあります。
これから新たに住居を構える事を検討している方には、
より被害を軽減する対策を施した家づくりも考えたい事柄の1つです。
例えば、周辺を流れる河川の氾濫を考慮した土地選びやかさ上げ、防水壁の設置といった家づくり。
また、長期的な住宅診断といった保証が受けられる施工業者選びも、
災害対策を考えた家づくりでは大切にしておきたい項目です。
