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【お庭コラム③】リノベでバリアフリーを実現

  • コラム

家族が安心して安全&快適に過ごせるバリアフリーの住まい。

リノベーションを考える際の理由として、

  • 現状の不便を解消したい
  • 将来の暮らしを考えてバリアフリー化したい


というケースが非常に多いです。

住まいはもちろんですが、庭についても同様に安全性や快適性を高められる方法があります。

今回は、住まいと庭のバリアフリー化にスポットを当ててお話しします。

室内だけでなく屋外もバリアフリーに!

元々、「バリアフリー」とは、建築用語のひとつです。

“バリア=障壁をフリー=取り除く”ことで生活しやすくすることを目的にしています。

現在は、高齢者や障害者だけではなくすべての人にとって、日常生活の中でのあらゆる物理的・心理的な障害を

なくすという広義的な意味で使用されるようになっています。

家づくりにおいても、バリアフリー設計の住まいとは、安全で快適な環境を備えた誰しもが

安心して暮らせる家のことを指します。

とはいえ、住む人のライフスタイルによって、必要な対策やデザインはさまざま異なるでしょう。

リノベーションを検討されるときは、暮らしの中で不便に思うことや危険に感じていること、将来的な不安など

家族がそれぞれの意見をしっかり出し合い、イメージを固めていく必要があります。

それは室内だけに限らず、屋外の安全性・快適性の向上についても同様です。

では、庭におけるバリアフリー化の具体的な事例にはどんなことが挙げられるでしょうか。

家族みんなが心地良く過ごせるバリアフリーの庭づくり

先述したように、庭のバリアフリー化の方法は、家の形状や暮らし方によって異なります。

以下にバリアフリー化でよく改修される箇所について挙げました。

各ご家庭で、現状の不便な箇所や快適にした部分について話し合われる際の参考になさってください。

おもなバリアフリー化の例

  • 室内と庭をつなぐ窓に段差がある場合、ウッドデッキを設けてフラットにする
  • 手すりやフェンスをウッドデッキまでのアプローチにプラスし、子どもや年配者が過ごしやすくする
  • ウッドデッキにスロープを設けて車椅子利用者も快適に庭に出られるようにする
  • 転倒防止策として、室内から庭へのアプローチに滑りにくいタイルを活用する

さらに、アプローチに配するタイルの色やデザインを工夫して選ぶことで、コンパクトな庭も広く華やかに

感じられるようになりますし、庭や建物のデザインに合わせて足元を照らす照明なども導入すれば

幻想的な空間を演出できるでしょう。

お庭のリノベ・バリアフリー化実例
●CASE1 M様邸●
築130年の実家をフルリノベーションされたM様邸。
リビングから庭に配したウッドデッキへ、車椅子でスムーズに出られるようにした設計の一例です。
段差のあった庭との境界にウッドデッキを設け、室内と庭をフラットに行き来できるよう改修。
車椅子のまま庭の風景を楽しんだり、気軽に外の風にあたることもできるようになった。
お庭のリノベ・バリアフリー化実例
●CASE2 K様邸●
3世代が暮らすK様邸。
家族みんなが安心して快適に暮らせるようにしたいと、リノベーションを決心されました。
エントランスまでの段差をなくし、スロープにすることで、家族のだれもが使いやすい家に生まれ変わりました。
玄関は3枚引き戸で開口を広くし、屋根付きの玄関ポーチを設け、車椅子でも安心して車の乗り降りが可能です。
駐車スペースから玄関までを緩やかなスロープに。
車椅子で玄関の出入りがしやすい広い開口。

スロープと屋根付きカーポートで、車椅子や杖を使われる方も雨の日にゆとりを持って

行動することができますね。

広くスペースを確保した庭ではお子さんと奥様が家庭菜園を楽しまれているそうです。

3世代、みんながリビングに集まり庭を眺めながら心地良い時間を過ごされているといいます。

リノベーションの際は、安全性・快適性を保つことを前提に、暮らす人が快適に楽しめる

庭とのバランスを取りながら検討すると良いでしょう。

住まいをリノベーションする際、『手入れが大変』といった理由から“庭じまい”を選ぶご家庭が

少なくないのも実情です。

しかし、緑のある風景は、暮らしを豊かにし、日々に癒やしの効果をもたらしてくれるものです。

負担を減らすことだけに捉われず、庭を活かして自然と触れ合う楽しみを身近に感じられる

バリアフリー・リノベーションを実現していただきたいと思います。

STAFF
浅井良工務店

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