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リノベーションにおける窓の重要性

  • コラム

住まいのリノベーションをする際、快適な暮らしに直結するのが断熱性能。

断熱性能を高めるためには、熱の出入りが最も大きい窓にしっかりと断熱対策を施さなければ、

熱の流出入は抑えられません。

窓からの熱の流出入については、以下のような結果が実証されています。

H11省エネルギー基準で建てた「住宅事業建築主の判断におけるエネルギー消費量計算方法の解説」
住宅モデルにおける例 AE-Sim/Heatによる計算結果より

窓の配置はもちろん、ガラスやサッシなどの素材の性能面にも配慮して窓を選ぶことが

快適で健康的な暮らしのカギになるということを、ぜひ理由も含めて知っていただけたらと思います。

デザイン面だけじゃない 東西南北、窓の配置によって変わる暮らしやすさ

太陽光の暖かさや明るさ、自然の風を室内にとり込む役割を果たす窓ですが、

配置する方位によって、窓の大きさや種類を変えた方が良いということはご存知でしょうか。

弊社では新築時はもちろん、窓のリノベーションをさせていただく際にも、

配置や方位、大きさを考えて、太陽の熱を夏はとり込み過ぎず、冬は十分にとり込めるようコントロールできる

窓を計画します。

その時に重要な検討材料となる窓の配置方位ごとのポイントは以下の通りです。

南面の窓
南面の窓を大きく取ると、太陽本来の暖かさや明るさをしっかりとり入れることができ、冬でも快適に過ごせます。
夏はブラインドやすだれを活用して暑さを軽減すれば、デメリット面もカバーすることが可能です。
東西面の窓
東西面は日照時間が短く、低い角度から陽が差し込むという特徴があります。
西日が厳しいので、東西面に窓を設ける場合は、夏の日射し対策は不可欠です。
タープやルーバーを設置して、日射しをコントロールできる計画を立てておきましょう。
北面の窓
北側の窓は日射が少ないため、太陽の熱を直接とり込みにくいという特徴があります。
これに比例して窓周辺の温度も低くなりやすいので、結露しやすかったり、冷気だけ入り込んだりという
デメリット面が大きい方角です。
窓を設置する際は、窓の大きさを検討したり、性能面を上げたりといった工夫が必要になってきます。
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明るさや温かさはとり込みながら日射を遮蔽するハニカムスクリーンは、
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外と内をつなげる窓の役割

ここまで窓の方位と室内の温度環境や採光に関わる性能面についてお伝えしてきましたが、

生活に外の景色をとり入れることも、窓の大きな役割の一つですよね。

リノベーションの場合、建物の位置や近隣の住まいとの距離などによって窓の取り方は変わってきますが、

窓を効果的に配置することで、四季折々の風景が暮らしを彩り、心を癒してくれる効果も期待できます。

家に居ながらにして、外とつながることができる窓。

太陽の熱、光や風はもちろん、緑あふれる庭や自然の景観を上手に生活にとり込んで、

「暮らしやすくなった!」と実感できる窓リノベを実現してください。

STAFF
浅井良工務店

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