和歌山県の和歌山市を中心に、
構造計算で設計する新築や
耐震性能を考えた
リノベーション、リフォームを
地元密着でおこなっている
浅井良工務店です。

家づくりにおいて最も大切な
要素の1つが「耐震性能」ですね。
今回は、その耐震性能を
確かなものとするために必要な
「構造計算」について、
わかりやすくご説明いたします。

1. 構造計算とは？
家の「安全性」を数値で証明

構造計算の主な目的は、次の３つです。

日本では原則、すべての建築物に
構造計算が義務付けられています。
しかし例外として、
一定規模までの木造２階建て住宅については、
構造計算を省略できる特例が存在しています。

この特例により、多くの木造住宅では
「仕様規定」というルールだけで
建築が許可されていますが、
ここには以下の課題があります。

つまり、現在流通している木造住宅の多くは、
構造計算に基づく
「数値的な安全性の証明」が
されていないのです。

2. 2025年建築基準法改正！
今後の家づくりに求められるもの

2025年4月、建築基準法が改正され、
仕様規定の見直しと
構造確認書類の提出が
義務化されます。
これは、耐震基準の向上と
透明性の確保を目指した重要な改正です。

しかし注意すべきは、
仕様規定自体が過去にも度々
改定されてきたという事実です。
将来また基準が変わる可能性があるため、
確かな耐震性能を確保するには
「構造計算」に基づく設計が不可欠だといえます。

また、既存の基準で建築された建物は、
法律上「既存不適格住宅」と見なされ、
資産価値に影響を与える場合もあります。

これからの家づくりでは、
より確実な耐震性能の裏付けが求められる
流れにどんどん変わっていくでしょう。

3. SE構法で全棟構造計算！
浅井良工務店のこだわり

浅井良工務店では、
すべての住宅で構造計算を
標準採用しています。
採用している「SE構法」は、
阪神淡路大震災の教訓をもとに生まれた、
高耐震・高品質な木造構法です。

SE構法については、
先のコラムで詳しく解説していますので、
こちらも併せてご覧ください。
【 関連コラム・施工事例 】
▶ 『SE構法の魅力Ⅰ』
▶ 『SE構法の魅力Ⅱ』
▶ 『SE構法の魅力Ⅲ』

許容応力度計算とは？

建物の構造計算には、
規模や用途に応じた
複数の手法があります。
低層の建築物、
つまり一般的な木造住宅には
「許容応力度計算」という手法が
用いられます。

少しわかりやすく例えると──
体重100kgの人が座っても壊れない
4本脚の椅子をつくる場合、
椅子の脚1本あたり25kgの荷重に
耐えられることを数値で確認する
イメージです。

一方、木造住宅で多く用いられる仕様規定は、
「これくらいの太さなら大丈夫だろう」
という勘や経験に頼った設計に近いものです。

椅子であれば多少壊れても
問題にならないかもしれませんが、
これが住宅となれば、当然ながら大きな問題です。
だからこそ、数値に基づいた
「構造計算」が重要なのです。

そして、少し専門的になりますが、
この許容応力度計算は
３つのルート（基準）に分かれています。

それぞれのルートで、求められる
構造計算の内容は異なりますが、
通常木造住宅はルート１の構造計算で
安全性を確認します。
しかしSE構法は、
「ルート１」よりも厳格な
「ルート２」の構造計算基準を適用します。

これにより、一般的な木造住宅よりも
さらに高い安全性が確保されているのです。

ルート１とルート２の違いについては
今後のコラムでご紹介していきます。

これからの家づくりに不可欠な「構造計算」

これから家を建てる方には、
ぜひ構造計算をおこなった住宅を
選んでいただきたいと思います。

仕様規定だけでは不十分な耐震性能を、
数値に基づいて確実に証明できるのが
構造計算の魅力です。

浅井良工務店では、
家族の命を守れる
「安心」と「快適」な暮らしを
ご提供するため、SE構法を採用しています。
私たちのより詳しい取り組みについては
以下からお気軽にご覧ください。

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