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耐震改修ってどんな工事?費用を抑える「低コスト耐震補強」とは

和歌山県で和歌山・南大阪を中心に地元密着で
新築・リノベーション・リフォーム
をおこなっている浅井良工務店の藪内です。

最近は秋雨前線の影響で雨が多いですね。
気温が下がるのはありがたいのですが、
大雨による災害が起きないかと不安にもなります。
この機会に避難場所などを再確認しておくのも
良いかもしれません。

今回は少し専門的な話になりますが、
木造住宅の耐震改修で使われる「工法」について
お話ししたいと思います。

耐震改修って、実際には何をするの?

耐震診断を受けて、いざ耐震改修を考え始めると、

「実際に家のどこを補強するの?」

「壁や床、天井はどこまで壊すの?」

「かなり大がかりな工事になるのかな?」

と、気になることも多いと思います。

耐震改修は、どの家も同じ方法で
補強するわけではありません。

現在の耐震性能や建物の状態、
補強後に目指す上部構造評点などを確認しながら、
必要な場所に適した補強方法を選んでいきます。

浅井良工務店では、その際に活用しているものの
一つが、「木造住宅 低コスト 耐震補強の手引き」です。

「低コスト耐震補強」って大丈夫?

名前だけを見ると、

「安い材料を使う工法なの?」

「費用を抑える分、耐震性能も低くならない?」

と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ここでいう「低コスト」は、単純に安く工事する
という意味ではありません。

この手引きを作成しているのは、
愛知建築地震災害軽減システム研究協議会という、
大学・行政・建築関係団体などが連携して
地震災害の軽減に取り組んでいる団体です。

協議会では、耐震補強効果を定量的に確認できる
工法を評価し、耐震改修の設計や施工に
活用できるよう公開しています。

手引きには数多くの工法が掲載されており、
強度だけでなく、コストや施工性、仕上性、居住性
なども含めて、建物の状況に合った工法を
選択できるようになっています。

実際に、どんな工法があるの?

今回、一例としてご紹介するのが、
構造用合板を使って壁を補強する工法です。
添付している評価シートも、その工法の一つです。

この工法では、柱などに構造用合板を決められた方法で
取り付けることで、壁の耐力を高めます。

評価シートを見ると、

  • 使用する構造用合板の厚さ
  • 使用する釘の種類
  • 釘を打つ間隔
  • 合板の取り付け方
  • 適用できる壁

など、施工する際の仕様が細かく定められています。

今回の評価シートに掲載されている「大壁・半間 t12」
の工法では、厚さ12mmの構造用合板を使用し、
実験は名古屋工業大学で実施されています。

こうした評価を受けた工法を、決められた仕様に
沿って施工することで、補強計画で想定した耐力を
確保していきます。

床や天井を壊さずに補強できる場合もあります

耐震改修というと、

「壁だけじゃなくて、床や天井も全部壊すのでは?」

と思われるかもしれません。
補強方法によっては、
床や天井を解体せずに施工できる工法もあります。
これには耐震改修の費用を考えるうえでも
メリットがあります。
床や天井を解体すると、補強した後に元へ戻すための
工事も必要になります。
解体する範囲を少なくできれば、復旧する範囲も
少なくなるため、結果として工事費用を抑えられる
場合があります。

「低コスト耐震補強」という名前には、
必要な耐震性能を確保しながら、こうした工夫によって
耐震改修にかかる費用を抑えていく考え方があります。
協議会の手引きでも、安全性を確保したうえで
耐震改修工事の低コスト化を図ることが目的
として示されています。

ただ、壊さないことが一番ではありません

ここは、耐震改修を考えるうえで大切なところです。
床や天井を壊さずに補強できるからといって、
すべての住宅でその方法を選べるわけではありません。

現在の耐震性能や建物の状態、補強後に目指す
上部構造評点によっては、床や天井を解体して
施工する工法を選ぶ場合もあります。
そのうえで、

「どこまで解体する必要があるのか」

「どの工法なら必要な耐力を確保できるのか」

「費用とのバランスはどうか」

と、一棟一棟検討していきます。
同じように見える木造住宅でも、
建てられた年代や間取り、劣化状況などは
それぞれ違います。

耐震診断の結果をもとに、
その家に合った補強方法を考えること
を浅井良工務店では大切にしています。

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2026.09.14

この記事を書いたスタッフ

藪内 太晟

和歌山に住まう人へ贈る家づくり
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