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冬でも暖かい家は、感覚ではなく計算されている

和歌山県で和歌山・南大阪を中心に地元密着で

新築・リノベーション・リフォーム

をおこなっている浅井良工務店の福田です。


とても暑い日が続いていますね。

7月に、玄関前へミモザの木

「パールアカシア」を植えました。

実はこのミモザ、三代目です。

土の配分が下手だったのか、

それとも必要以上に

水をあげすぎてしまったのか……。

初代と二代目は、残念ながら枯れてしまいました。

「元気に育ってほしい」という気持ちが強すぎて、

ついつい水をあげすぎたのかもしれません。

植物を育てるのも、なかなか難しいですね。

三代目は、まだまだ小さな苗木です。

この夏の日差しをたくさん浴びて、

少しずつ大きくなってくれたらと思っています。

ただ、夏の日差しは植物にとって

成長の力になる一方で、

私たちの暮らしにとっては、

なかなか手強い存在でもあります。

家づくりでも同じで、太陽の光や熱は

「たくさん取り入れればよい」

というものではありません。

冬にはありがたい太陽の熱も、

夏には室温を上げる原因になります。

植物に、その種類や季節に合った水や土、

日当たりが必要なように、家にも、

その土地や季節に合った環境づくりが必要です。

今回は、浅井良工務店が家づくりの中で行っている

「室温シミュレーション」について、少しお話しします。

「暖かい家」とは、どんな家?

家づくりのお話をしていると、

「冬でも暖かい家にしたいです」

というご希望をよくお聞きします。

では、“暖かい家”とは、どのような家なのでしょうか。

高性能なエアコンがある家。
断熱材をたくさん使っている家。
リビングだけがポカポカしている家。

もちろん、それらも暖かさには関係します。

でも、浅井良工務店が考える暖かい家は、

単に室温が高い家ではありません。

冬の朝、布団から出るのがつらくないこと。

リビングへ行った瞬間に、

寒さで身体がギュッと縮こまらないこと。

廊下や洗面所へ移動しても、

急激な温度差を感じにくいこと。

暖かさとは、温度計の数字だけではなく、

毎日の小さなストレスが少ないことだと考えています。

たとえば、朝起きたときから

リビングが穏やかな温度に保たれていたら。

寒さを我慢しながらエアコンをつけ、

部屋が暖まるまで厚着をして待つ必要がありません。

自然と布団から出られて、家族がリビングに集まり、

ゆっくりと朝食をとる。

暖かさは、

家族の動きや気持ちまで変えてくれるものです。

浅井良工務店がつくりたいのは、

性能の数字を自慢するための家ではなく、

何気ない日常の中で

「幸せだな」と感じる時間が増えていく住まいです。

室温シミュレーションとは?

そこで浅井良工務店が活用しているのが、

室温シミュレーションです。

少し難しそうな名前ですが、簡単にいうと、

この場所に、この間取りの家を建てたとき、

室温が一日の中でどのように変化するのか

を、建てる前に確かめるものです。

家の断熱性能だけを見るのではありません。

建物の向き、窓の大きさや位置、

周辺の建物、太陽の入り方、

外気温、暖房や冷房を使う時間など、

さまざまな条件をもとに検討します。

添付の冬の室温シミュレーションでは、

日射が多い日の室温変化を表しています。

この条件では、暖房を止めたあとも、

朝7時のLDKは16.0℃。

さらに、太陽の光と熱が室内へ入ることで、

日中の14時には21.8℃まで上がっています。

朝、リビングへ入った瞬間の底冷えがやわらぐ。

日中は、太陽の光を感じながら穏やかに過ごせる。

そのような暮らしを、建てる前から想像し、

確かめることができます。

もちろん、

どの家でも同じ結果になるわけではありません。

同じ和歌山県内でも、土地の向きや隣家の位置、

窓の取り方によって、太陽の入り方は大きく変わります。

だからこそ、

「高断熱だから、きっと暖かいでしょう」

と感覚だけで判断するのではなく、

一棟ごとに確かめることが大切なのです。

浅井良工務店では、日照、温熱、結露、耐震など、

完成後には見えにくい部分まで確認しながら、

その土地とご家族に合った住まいを考えています。

なぜ室温をシミュレーションするの?

室温シミュレーションを行う理由は、

よい結果を見せるためだけではありません。

建てる前に、

家の弱点や改善点を見つけるためでもあります。

たとえば、冬の太陽がしっかり入る位置に窓がある家と、

隣の建物の影でほとんど日が入らない家。

性能表に書かれている数字が同じでも、

実際の暮らし心地は同じとは限りません。

また、窓は大きければ大きいほどよい、

というわけでもありません。

冬には太陽の熱を取り込める一方で、

夏に強い日差しが入り続けると、

室内に熱がこもってしまいます。

夏の最も暑い日のシミュレーションを見ると、

この条件では、

18時のLDKが34.7℃まで上がる結果になっています。

なかなかの暑さです。

でも、こうした結果が出ることにも意味があります。

「なぜ夕方まで室温が高いのか」

「窓の外で、どのように日差しを遮るのか」

「軒や庇の長さは適切か」

「どの時間帯に冷房を使うと効率がよいのか」

建てる前に問題を見つけられれば、窓の位置や大きさ、

日射遮蔽の方法、冷房計画などを見直すことができます。

良い数字だけを見せるのではなく、

暑くなりすぎる可能性もきちんと確認する。

私は、そこに設計の誠実さが表れると思っています。

パッシブデザインとのつながり

室温シミュレーションは、浅井良工務店が大切にしている

「パッシブデザイン」と深くつながっています。

パッシブデザインとは、

エアコンなどの設備だけに頼るのではなく、

太陽の熱や光、

風といった自然の力を住まいに生かす考え方です。

冬は、太陽の光と熱を室内へ取り込む。

夏は、軒や庇、外付けブラインドなどで強い日差しを遮る。

昼間は、自然光を取り入れて、照明に頼りすぎずに過ごす。

心地よい季節には、風の通り道をつくる。

ただし、自然の力は目に見えません。

だからこそ、

感覚だけで窓や間取りを決めるのではなく、

日照や室温をシミュレーションしながら設計します。

浅井良工務店が目指しているのは、

「エアコンを使わない家」ではありません。

必要なときには設備の力を借りながら

、設備に頼りきらなくても、穏やかに暮らせる家です。

室温シミュレーションもパッシブデザインも、

専門知識を見せるためのものではなく、

ご家族が望む暮らしを実現するための根拠として活用しています。

数字の先にある「暮らし」を考える

設計サポートの仕事をしていると、

たくさんの図面やグラフを見る機会があります。

けれど、私たちが見ているのは、数字だけではありません。

冬の朝7時に室温が16.0℃あることから想像するのは、

寒さを我慢しながら朝食をつくる姿ではなく、

穏やかな空気の中で一日を始めるご家族の姿です。

日中に太陽の熱で室温が上がることから想像するのは、

暖房の設定温度ではなく、

やわらかな陽だまりの中で子どもが遊ぶ時間です。

夏の夕方に室温が上がりすぎる結果が出たときに考えるのは、

グラフの見栄えではありません。

仕事や学校から帰ってきたご家族が、

玄関を開けた瞬間に「暑い……」と疲れてしまわず、

ホッとできるかどうかです。

数字を、暮らしの言葉に置き換える。

そして、わずかな違和感をそのままにせず、

よりよい状態へ整えていく。

それが、設計を支える私たちの大切な役割だと考えています。

あなたにとって、心地よい家とは?

暖かい家。
涼しい家。
高性能な家。

言葉だけでは、

自分たちの暮らしに置き換えにくいものです。

だからこそ、浅井良工務店では、

いきなり間取りや性能の話から始めるのではなく、

「冬の朝を、どのように過ごしたいですか?」

「家に帰ったとき、どんな気持ちになりたいですか?」

「家族と、どのような時間を増やしたいですか?」

そんなお話から家づくりを始めます。

ミモザにとって心地よい土や水、日当たりがあるように、

ご家族にとって心地よい住まいのかたちも、それぞれ違います。

画面の中の数字が、

あなたとご家族の毎日にどのようにつながっていくのか。

ぜひ一度、家カフェでゆっくりお話ししましょう。


浅井良工務店の家カフェでは、
和歌山の気候や土地の特徴を踏まえながら、
家づくりの考え方を
分かりやすくお話ししています。


資料請求では、
浅井良工務店がどのように
和歌山の自然を読み解き、
快適で安心できる住まいを
つくっているのかをご覧いただけます。

家づくりを考え始めたばかりの方も、
土地探しから悩まれている方も、
まずはお気軽にご相談ください。

2026.08.06

この記事を書いたスタッフ

福田 裕加里

和歌山に住まう人へ贈る家づくり
「DANRAN」

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