つながった💡
和歌山県で和歌山・南大阪を中心に
地元密着で新築・リノベーション・
リフォームをおこなっている
浅井良工務店の小早川です
今回は、日本建築学会賞 作品選奨のSCOP TOYAMA(スコップ トヤマ)をご紹介します!
SCOP TOYAMA |富山県|職住一体の新しい生活スタイル
SCOP TOYAMA – 仲建築設計スタジオ Naka Architects’ Studio
(画像出典:SCOP TOYAMA様)
きっかけは、高校生たちのひらめき
SCOP TOYAMAの原点は、
2017年に富山工業高校の生徒たちが建築甲子園で提案したアイデアでした。
その後、仲建築設計スタジオ・仲俊治さんなどが設計を担当。
高校生と3年にわたってワークショップを重ね、
内装や家具、照明、カフェの壁画に至るまで一緒に手がけたそうです✨
団地の構造を活かした、つながりの建築
ここは3棟の古い団地を再活用していますが、
ただリノベーションしただけではありません。
階段室型の構造を「縦糸」として活かしながら、
その間を横断するように、コモンスペース(横糸)が新たに加えられています。
中庭、テラス、回遊通路が居住者や訪問者の動線をやわらかくつなげ、
ひとつのコミュニティを編み出しています。
建物の素材や色合いも、団地の記憶を引き継ぎながら、
木材やあたたかな光を取り入れたやさしい表情に。
職住一体の新しい暮らし
ここには、シェアオフィス・イベントスペース・チャレンジショップなど、
働くための空間が整っています。
その周囲には、起業家や多世代の住民が暮らす住宅棟があり、
共用キッチンやリビングなど「一緒に過ごす余白」も豊富です。
住む・働く・訪れるが自然に交差する、まさに建築でつくられた“縁側”のような空間です。
そこに人が集えば、自然とお互いが刺激し合い、
思いがけない出会いやコラボレーションが生まれそうで、
きっと楽しい場になるだろうなと思いました。
さいごに
ここを目にしたとき、
神戸のリノベーションイベント「長田くるリ」で聞いた“街に開いた建築”という言葉と、
漫画『カモのネギには毒がある』の地方創生編で語られていた“ヒト”というキーワードが、
ふっと一本の線でつながった気がしました。
それぞれは別々の場面で出会った言葉だったのに、
「ああ、これのことかもしれない」と、空間そのものが教えてくれたような感覚があり、
「いいなぁ」としみじみ思ったので、ご紹介しました😊