DANRAN COLUMN DANRAN人のコラム

失敗しないために知っておきたい、快適なエアコンの選び方 Vol.1

 

気象庁によると、日本の年間平均気温は変動しながら上昇を続けています。


家庭においてエアコンは必須アイテムになっているものの、2022年頃からの電気料金高騰を受け、消費電力の高いエアコンの使い方や性能そのものについて悩まされている人も多いのでは。

買い替えや新築の住まいへの設置を考える場合、できる限り
節電・省エネ性能の高いエアコンを選びたいですよね。


住まいやライフスタイルに合った、適切なエアコンの選び方について紹介します。

 

どちらの方がお得?100Vと200Vのエアコンの違いとは


エアコンには、100V(ボルト)か200Vの商品があります。

ボルトは電圧、電気を押し出す力のことで、100Vより200Vのエアコンの方が、短時間で効率的に室内の温度を調節することができます。
メーカーによって異なりますが、100Vのエアコンは6~10畳用が多く、
200Vのパワフルなエアコンは14畳以上の広い部屋用となっていることが多い
ようです。

100Vよりパワフルな200Vのエアコンは、電気代もより高くなるのではと思われがちですが、特に広い部屋の場合は冷やすスピードが速くなる分、
効率よく室温を調節できるため、節電につながる
ともいわれています。

長時間全力で動き続ける100Vのエアコンと比較すると、エアコン本体の消耗も少なく長期間使い続けることができるでしょう。
気になる電気料金そのものも、大きな差は出にくいと言われています。


一方、デメリットとしては、購入価格が100Vのものより高いことが多いこと、また電力会社との間で電流容量最低30A(アンペア)以上の契約が必要になるという点です。

コンセントの形状が異なるのも大きなポイントです。100Vコンセントは、垂直に2本の縦穴が並んでおり、200Vコンセントは、横に2本並んで穴が開いています。
いずれもアースプラグの差し込み口が開いている場合も。

 

 

 

 

 

 

 

200Vの電圧には、2本の電圧線と1本の中性線、3本の電線を利用した「単相3線式」という方式が採用されます。現在、ほとんどの物件に単相3線式が使用されていますが、コンセントは100Vの配線になっていることがあるため注意が必要です。

単相3線式を採用している建物であれば、簡単な配線工事で200Vのコンセントに変更することができます。単相3線式でない古い建築物の場合は、屋外から電源を引き込むなどの工事が必要になります。

また、寝室など、普段あまり使用頻度の高くない部屋については、
100Vのエアコンの方が省エネになる場合も。

LDKや吹き抜けがある部屋は、200Vエアコンの方が一般的に適しているといわれます。使用導入時の初期投資は高くなりますが、効率的に部屋を冷やす性能の高い200Vのエアコンの方が、長期的な電気代を考えるとお得になりやすいといえるでしょう。

 

エアコン選びの基本的なチェックポイント

 

エアコンを選ぶ際に、基本となるポイントは、「設置場所」「対応する部屋の広さ」「省エネ性能」「付加機能」など。

まずチェックすべきなのは設置場所。エアコン本体は、天井まで7cm以上、左右は5cm以上、下は約10cm程度のスペースが必要になります。また、室外機は、前方25cm以上、後方5cm以上、左右10cm(配管を受ける側は30cm)以上のスペースを確保することが必要です。

さらに、稼働時間が長いリビングに設置する場合は省エネ性能の高い製品、滞在時間が短い部屋はそれほどスペックの高くないものを…と各部屋の使用状況やライフスタイルに合わせて選択を。

最も重要なポイントは、「畳数の目安」。エアコン購入時に参考できるよう、各メーカーが表示している数値です。畳数の目安は、日本電機工業会が定めた規格「JEM-1447」に基づき、冷房・暖房それぞれの定格能力ごとに畳数の最小値・最大値の幅を規定。同時に表示されている「おもに〇〇畳数」は具体的な規格はなく、メーカー判断で記載している値です。

 

畳数は「やや大きめ」が正解は本当??

これらの畳数の目安に用いられている基準「JEM-1447」で想定する空調負荷は、1965年の空気調和の規格を基準にしています。

一般的には、メーカーが提示しているエアコンの畳数目安よりも畳数の大きい商品を選ぶことが推奨されていますが、近年、新築の高い断熱・気密性能を持つ住まいにはオーバースペックであることが多いとも言われています。

表示はあくまでも目安。実際には設置条件により選ぶべき性能を持つエアコンは大きく異なります。無断熱の住まいや高気密・高断熱の家、それぞれの住まいにおけるエアコンの適切な選び方については、次回のコラムで紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

2023.09.01
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