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Forward to 1985 energy life

21(土)、大阪府堺市にて建築中の関西初「パッシブ・エコハウス」の見学へ行ってきました。超高断熱+超高気密+超高性能なエコハウス。全てに「超」が付くのも納得な、断熱材の厚さや、日本で見かけることがまれなヨーロッパのサッシ、ぐるりと貼られた気密シート&テープなど、驚きがたくさん。

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 住まい手は設計士でもあり、かねてからパッシブハウスを提案し、つくられてきた方だそう。その方の自邸&モデルハウスでもあるこの建物はこれでもか!というくらい、とことん導入している家。自然の力を活用できる設計上の工夫(風がどう吹くか、夏の日差しをどう遮るかなど)がされている上で、エネルギーの使用を抑えてもそのまま快適に居られるように(断熱やサッシ・後からなかなか変えられない)考えられ、足らない部分は効率の良い設備(太陽熱、太陽光ソーラー、高効率エアコン、換気扇など)でまかなう、という現在から考えるとまさしく「未来の家」
 しかし、そんな「未来の家」はどうやらそんなに遠い遠い未来の話ではなく、2050年には全住宅をゼロ・エネルギー住宅に、2030年には、新築住宅は全てゼロ・エネルギー住宅に、という目標が日本にも有るといいます。「未来の家」を今つくっている。そんな講演をその日していただいたのが、この住まいにも携わっている野池政宏さん。住まいと環境についていろいろ活動されています。その野池さんの活動でとても面白い試みがあるので紹介します。

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 「Forward to 1985 energy life」=1985年に、進もう!
1985年は過去なので、本当は「back to=戻る」なのですが、前向きに、「Forward」という言葉を選んだのだとか。ポイントはすべてを1985年に戻すわけではなく、家庭のエネルギー消費量を戻そうという話。
なぜ家庭だけ!?1985年って!?というのは、現在の電力消費量の約70%(夏のピーク時で約80%)が1985年、現在の原子力発電のシェアは約30% ということは、1985年に戻れば、原子力発電は要らなくなる!?産業はそのまま、(1985年からの増加分は家庭で減らして賄う)家庭でのエネルギー(電力・ガス・灯油他)を1/2にすれば、原子力に頼る電力も1/2にできるはず!というメッセージです。
 こまかな数字や厳密なことをいうとずれはあると思いますが、「住まいのあり方に知恵を絞り、エネルギー1/2の暮らしを目指そう!」という前向きに楽しく取り組みたいなぁと感じた動きです。原発のことがあり、どうすれば原子力発電に頼らない生活ができるかと考えた方は多いと思います。江戸時代ぐらいの生活に戻らないと無理なのかなと思っていましたが、1985年なら、そして家庭部門でがんばることなら、希望が持てる気がしました。
 

2011.05.23

この記事を書いたスタッフ

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