施主様とは土地のご相談からはじまりました。
変形の土地でしたが、話を進めるうちこだわりを実現できる設計になりました。
打合せを重ね感じたことはご家族の仲の良さでした。そこで家族が集まる場所を広く明るく、1年を通し過ごしやすくするため吹き抜けを利用した上下階を隔てることのない空間としました。
2階は吹き抜けを囲み南の2階窓からの導光を部屋の奥まで取り込めるようにしています。また、上下階にわたり夏の日差しを遮り窓を通し風が巡回します。冬は太陽熱で室内に蓄熱、暖かく保てるようにしています。吹き抜けは寒く暑いと思う方がいるかもしれませんが、建物の断熱気密の仕方を計画工夫することで快適な空間となります。また、上下階の温度調整の役割も果たします。
大きな吹き抜けを設けましたが床面積に対して約20%の収納スペースが確保できました。これからお子さんが大きくなるにつれて多くなる荷物も収納でき、部屋回りをスッキリできます。
キッチン正面にはご家族の好みに合わせたキャビネットを造作し、1階にある和室下も引出し収納になっています。
家を建てたいと考え始めた頃、新築の家や建築中の現場を探しては見学に行っていました。しかし、思ったよりしっかりとした家が少なく心配になりました。また、間取りに関しては今の子育て時期はもちろんのこと、子供達が大きくなっても全員が快適に過ごせるようにと夫婦で時間をかけて話し合っていましたが、大手ハウスメーカー等はプランが初めから決まっているので自分たちが考えていた間取りには出来ないことが多く、家づくりの難しさを知りました。まず、「耐震性」と「間取り」に絞って考えることにし、SE構法「重量木骨の家」なら地震に強く私たちが望む間取りにも対応できるとわかりお願いすることにしました。
この家で初めて迎えた夏、冬にはたくさんの光が入ってきた大きな吹き抜けの窓からは日中の直射日光が全く入ってこないことに気づき驚きました。プラン時に光の入り具合や断熱、風の通り具合など一通りの説明は伺っていたのですが、「耐震性」や「間取り」に比べるとあまり重要とは考えていませんでした。しかし、エアコンは寝る前に少しつける程度で済み、特に南側の子供部屋は風通しがよく就寝時もエアコンなしで夏を過ごすことが出来ました。耐震性、間取りはもちろんのこと、快適な家が出来上がり満足しています。