1969年 3月3日 月曜日 雨

昨晩 寝るのが遅かったので少し睡眠不足気味だが、今日はバレンシアに向けて出発しないといけない。 空は雨模様、小雨だがあまり気分良く出かける気にならないが、角矢さん（バルセロナのYHで会った人）と別れのブレックファースト・コーヒーにドーナツを食べて彼に見送ってもらい出発する。2日間のお付き合いだったが、彼には色んなことを教わった。いつもに思うがヨーロッパに何かを求めて日本から来ている人はどこか違うものを持っている。
さあ、バルセロナを後にして一路バレンシアへ。 集中豪雨なのか雷が鳴り大粒の雨が僕を自転車ごと流さんとばかりに降ってくる。アウトバーンの中なので雨宿りするところもなく、仕方なく天のなすがままに濡れて走ることにする。手袋は水の中に浸けたようにぐしょぐしょだし足も冷たい「神さま 僕をなんでこんなに苦しめるんョ」思わず叫びたくなる。 途中には長い急坂があるし今日は良いこと無しだ、気分直しにワインを買ってほろ酔い気分で寝ることにする、建築現場にて。

和歌山で家を建てる 浅井良工務店