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小津映画を観て

201608/30

三木 早也佳

朝晩涼しくなってきました。秋(9月~11月)は楽しそうなイベントが全国でたくさんあります。
映画祭の情報も入ってきます。和歌山のフリーマガジンLismの今月号も映画の特集でしたね。

加太の海で行われる「kisssh-kissssssh映画祭」や、田辺市では11月に第10回目の「田辺・弁慶映画祭」があり、とても楽しみです。
映画祭をきっかけに遠くから和歌山へ映画ファンがきてくれそうで、それも良いことですよね。

そんな感じで自分が行きたい映画祭も発見しました。「小津安二郎記念・蓼科高原映画祭」といって長野県らしいです。蓼科高原、涼しそうなんですが、さすがに行けそうにありません。。。

場所も魅力的ですが、小津安二郎監督の映画が大画面で観れるなんて!今回は「東京暮色」と「晩春」が上映予定!!と言っても、私と同世代の人は???でしょう(^^;

小津映画にはまったのは最近ですが、子どもの頃テレビで「お早よう」が放映されていて、すごく古い映画を観たということと、洗濯機のくだりや、平屋建ての家たちの映像をずっと忘れず覚えていました。
そして改めてHuluで鑑賞。素朴な日常、美しい日本語、かわいい子どもたちもさる事ながら、映画の舞台の住まいに夢中。1959年当時の暮らし方、勝手口から行き来するご近所さんと距離感、和と洋の混在具合、チェック柄のカーテンに全面柄入り襖、カラフルなタンスにちゃぶ台‥と細部も観ればみるほど面白いし、かわいい。

それから「東京物語」「秋刀魚の味」「早春」「東京暮色」「お茶漬けの味」「秋日和」「麦秋」「晩春」など鑑賞。似たストーリーも多く、俳優さんもかぶる。(俳優さんの名前と顔を随分覚えましたが。)静かな音声とゆっくり映像に途中でウトウトとなったことも(^^;
けれど、登場人物のしぐさに装い、住宅や店舗のインテリアや看板、家具、器などの小道具‥と単に“レトロ”“昭和”では片づけられない美しさにウットリ。時には小津監督の私物を使っていたほど一瞬しか映らない小道具や貧しい役柄の俳優に芸術品のような着物を着せる(矛盾を生じさせても)など、映像の美へのこだわりがすごいのです。「小津ごのみ」というエッセーを読んで知りました。

「お早よう」は小津映画では少し異色だが私はとても気にいってしまって、ついに主人公の林家の間取り、おこしてみました(^^) 気軽に始めたものの、結構難しくローアングルのカメラで撮られた部屋は6畳なのか8畳なのか何度観てもわからなかったり、どうしても映像に映らない箇所が出てきます。一時停止したり、巻き戻したり、描きながら6時間ほど画面とにらめっこしてベースを仕上げ、それでも確信が得られない箇所が多く図書館で戦後の住まいに関する本を探してもらい調べてた上、推測で仕上げた部分もあります。

IMG_6658

単なる自己満足。間取り図をかくため何度も「お早よう」観すぎましたが、飽きずに今もお気に入りです。

この記事を書いたスタッフ

三木 早也佳

三木 早也佳

住まいづくりには、たくさんの選択と決断がつきもの。さらにこの世に2つとしてないものをつくるわけですので、完成した時の姿をわかりやすく、また女性目線の提案でサポートさせていただきたいと思っています。

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